2015年10月20日
でもここを通らな
私の女性性が座り込んで泣いている横で、閣下の下次元が何も言わずに座り込んでいるのが見える。距離は一人分くらい空いてる。ただ座って下を見つめてる。私は静かに泣いてる。
もう、余計なことしないで。
あんたは、私を、理解なんかしてない。
私の男性性が康泰、閣下の下次元に話しているのが聞こえた。
「君と一緒に居たいから、頑張ってきたんだ、彼女は。本当だよ」
「ああ、解ってる。解ってるつもりだ。済まなかった」
私の女性性が呟く。
「辛かった。辛かったの。でもここを通らなきゃ、これから先、あなたと同じ場所に立てないの。立てなくなるの。だから康泰領隊」
私の男性性は、その間ずっと私を慰めてくれていた。
慈愛に満ちた優しい笑顔。本当に優しいね、私の男性性は。
。。「愛の道は過酷だ」と、自分の口で言ったんじゃん? 閣下は。
と、下の私はぼやく。
そして、私が凹んでいる間に、閣下の女性性は閣下の下次元に発破をかけていた。
何となく、彼女は閣下の下次元の「頭の固い部分康泰旅遊
」と話をつけているような感じもする。
「私は、前にも言ったわよ。この人の守護天使になりたいって。この子を守りたいって。あなたは違ってたの?」
「いや。。違わない」
「覚悟の差が大きい。それに気づいた。俺には覚悟が足りなかった。彼女の愛に釣り合ってなかった。それに気づいた」
評議会に帰ってきた私の女性性は、彼が思っていたよりも一回り大きくなっていた。と、彼は感じていたらしい。
「あんなに深くて激しい愛は、初めてだよ。俺はそれに応えられるだろうか。応えるべきだろうか」
「それなら簡単よ。あなたは彼女の愛に応えたいの? 応えたくないの?」
「。。。。」
「あら、臆病なのね。それって、彼女があなたに感じていたのと同じ感覚なんじゃない?」
Posted by hechengni at 11:26│Comments(0)
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